2020年2月8日(土)人間相互の摩擦と軋轢をこえる可能性へ

朝、F21支部第19回総会に出席、その後黒川スポーツセンターへ行きましたので、交通費は270円+230円+200円の小計700円です。

朝はピュアな水200㏄とコーヒー160円、昼はセレクト弁当とお飲み物1,533円、夕食は豚汁、サワラの西京焼き、トーフ鍋鶏肉入り660円で食費小計は2,353円、支出合計は3,053円、8日間での累計は38,026円です。

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『賭博者』第5章での主人公とポリーナの緊張感あふれる相手に対する侮辱的な表現やつまるところ殺す、といった脅迫めいた表現を読んでいると、それが恋している相手に放つ言葉としてはすこぶる異常な精神内容をあらわしているように感じます。極論するならば、そこで交わされている言葉は、人間相互の摩擦と軋轢の、余り日本人ではそんなことまではまず絶対と言って良いほど表現しないような本質にせまっているもののようです。それはしかし、自分は言えないけれど、内面世界においてはとてもよく分かるような気がしますし、まさにこうしたことこそ人間関係とその心理面での本質的真理といっても間違いではないもののようです。心の本質を描ききるリアリズムというべきでしょうか。そして、怖くてそんなことよう言わん自分は人生において臆病者であり内面世界を恥ずかしいものとして隠して生きているという事実を、ドストエフスキーの小説を読むことによって暴かれている、ということなのかも知れません。

しかし、他面ではおくゆかしく羞恥心を知る者として、露骨ではないこころの微妙な陰影をまなざしやしぐさにあらわし、ストレートに表出しないことでそもそも人間関係を強く支配する摩擦と軋轢を、ひょっとしたら乗り越えて、信頼や情のありかをひそかにつたえたり、という可能性もあるのかも知れません。

そうであっても、ドストエフスキーの登場人物のやりとりや心理描写が見事で、読んでいて興奮させられるものであることは確かだと思います。

糸川さんの小説は、『妻の超然』の部分は読了し、『下戸の超然』にはいりました。