2020年2月27日(木)コロナウイルス拡大止まらず社会的な大混乱

本日も服部国際特許裁判の傍聴に裁判所へ行き、そのあとは愛知労働局需給調整事業部要請へ歩いて行きました。交通費は230円×2で460円です。朝は水200㏄だけ、昼は本日もKKR三の丸にてシェフランチ=ビーフカツレツをいただき、1,100円。夕食は鶏もも肉・白菜・ネギ・椎茸・ポン酢のトーフ鍋とご飯で500円、食後にイチゴ&ヨーグルトで250円、食費小計1,850円、支出小計2,310円、累計で92,766円です。

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『失踪者』は「Ⅱ 伯父」から「Ⅲ ニューヨーク近郊の別荘」へと読み進めています。

アメリカで成功した伯父さんのもとで、ピアノを弾いたり、英語を学習し、乗馬をして、銀行家の別荘へ招待されたりといった恵まれた生活をおくっています。伯父さんは、上院議員でビジネスの面でも仲介業者として大きな成功をしている人だと分かります。

『美濃』のほうは眠る前に少しずつ読んでいて、ようよう3つめの章「モンマルトルの丘」に入ったところで56ページくらいです。こちらもあと2日間ではいかほども読めないでしょう。

そして、読まなければならない本、読みたい本ばかりどんどんと増えていきます。まず、3月6日に未来研究会があるため、岩波新書で出ている山家悠紀夫の『日本経済30年史』というのをその日までに読み終えておかなければならない、という課題があります。この書籍はアマゾンで取り寄せておいたので、明日とどく予定です。

届いたら他のものはすべて後回しにしないといけません。

そして作らなければならない文書があって、あすあさってと最賃生活体験を終えたらただちにとりかからないと困ったことになります。

いそがしいことは充実していて良いかもしれませんが、結構、窮屈です。

 

 

2020年2月26日(水)幾度もの2月革命へ挑む

労働会館本館へ行って、日本アクリル支部支援共闘会議結成総会に出席させていただき、帰ってきたので交通費は270円×2=540円です。朝は200㏄の水だけで、お昼ご飯は鰯フライ・牡蠣フライ・刺身盛り合わせで1,264円、夕食はギンムツの煮付け定食880円で食費は2,144円でした。そして新聞代の請求があり、3,497円、支出小計は6181円、累計は90,456円です。

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カフカの「孤独の三部作」の第1巻に当たる、マックス・ブロート版全集では『アメリカ』⇒『失踪者』「Ⅰ 火夫」を読み、「Ⅱ 伯父」へ読み進めています。

主人公のカールが伯父さんのところで暮らし、ピアノを買ってもらった辺りです。

火夫がそのあとどうなったかは分かりません。

カールの性的スキャンダルについては、カール自身がその真相を明かしました。つまり、書き出しの部分の通りだったということです。

少年から青年になりかかっている世代の主人公は火夫の正義を問題にし、船長は規律を問題にする、と伯父さんは言います。けれど結局火夫は見捨てられるように、カールは伯父さんに連れられていくのであり、そのため正義も見捨てられていくように感じられます。なぜカールは火夫の手にすがりついて泣いたのか、それは後で分かってくるかも知れませんが、短編としてこの作品を読むものにとっては、あとではないのだから、最後まで分からなくてもかまわないことであるのかも知れません。

それが作者カフカの書いたとおりのことなのですから、それをその通りに理解することが必要です。ところであと3日間しかありませんから、『失踪者』は読み終わることは不可能です。それでも生活は続き、運動は続き、民主主義革命はつづくことは間違いありません。幾度もの2月革命、繰り返される革命への意志を粘り強く練り上げていくことが必要です。

 

2022年2月25日(火)あと5日しか命がなかったら・・・

裁判所へ行って事務所へ行って中地域センターに行きましたから、交通費は230円×3で690円です。朝は水200㏄だけ、昼はKKR三の丸にてシェフランチで1,100円と夕食は握り寿司と茶碗蒸しとなまこをいただき2,380円食事代計は3,480円、支出小計は4,170円で累計は84,275円となりました。

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今読んでいるカフカの『失踪者』「Ⅰ 火夫」の出だしはこうです。

「女中に誘惑され、その女中に子供ができてしまった。そこで十七歳のカール・ロスマンは貧しい両親の手でアメリカへやられた。速度を落としてニューヨーク港に入っていく船の甲板に立ち、おりから急に輝きはじめた陽光をあびながら、彼はじっと自由の女神像を見つめていた。剣をもった女神が、やおら腕を胸もとにかざしたような気がした。像のまわりに爽やかな風が吹いていた。」

もうひとつ、単行本でカフカの生前に出版された「火夫」は、こういう出だしです。

「十六歳のカール・ロスマンは、貧しい両親にアメリカへ送られた。メイドが誘惑してきて、そいつに子どもができてしまったからだ。速度を落とした船がニューヨークの港に入っていくと、かなり前から見えていた自由の女神が、突然日差しが強くなったときのように浮かびあがった。剣を持った手が、みるみるうちに目の前でそびえ立ち、像の周りには自由な風が吹いている。」

その船の中で伯父さんによってカールの性的スキャンダルがばらされるところまで読みましたが、なかなかに主人公にとって不条理なできごとが起こり、現実の複雑さや奇妙さ、ある意味では不思議さをやはり深く感じさせるものがあります。

ドストエフスキーが、我々は皆、ゴーゴリの『外套』から始まったのだと言ったとの伝説があるのですが、現代に繋がる人間の複雑さへの洞察、この認識が小説を読んでいく中でも、実人生においても不可欠なものだと思います。

あと4日、自分のいのちを燃焼して生き抜くことが日々の課題であるならば、別に本なんか読んでいる場合ではないのかも知れません。しかし、このように精神世界の重層性によって実人生はどれほど豊かで滋味あふれるものになるでしょうか。そのように最低賃金生活体験の日々を生きるということは、生きている証を人々の脳裏に刻印していくことであり、その記録をとどめるものとなるのです。

 

 

2020年2月24日(月・振替休日)

今日は交通費ゼロでした。朝は水200㏄とヨーグルトだけでゼロ、昼は焼きそば(豚肉とキャベツ、目玉焼きと紅ショウガのせ)とサラダ、ご飯で380円、夕食は卵・ハム・野菜のサンドイッチ、トマト・ブロッコリ・空豆のサラダと紅茶で420円、スーパーアオキにてバナナと卵で424円、青いカンの金麦1本150円で小計1,374円、累計は80,105円になりました。

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今日はちょっと文書を作らなければならなかったので、ほとんど本を読むことができませんでした。

昨夜書いたことは、こういう記事に触発されています。「これまで安倍政権は何度もスキャンダルや疑惑を切り抜けてきたが、今回のIR問題は政権にとって最大級のスキャンダルとなる可能性がある。特捜部の動きは、今後の政局に大きな影響を与えるだろう。
 IRは安倍政権の目玉政策だった。広範囲で働きかけが行われ、その中で、『500ドットコム』という中国企業から秋元容疑者に現金が渡っていたわけだが、この会社のバックには中国の大きな企業集団が付いている。しかも、それは習近平国家主席と直結した企業集団なのである。」

いまは毎日毎日コロナウイルスへの感染者や死者がふえ、IR問題どころではない健康の問題や経済の停滞への恐怖が次第次第に広まっていて本当に大変な状況です。

このところ『美味しんぼ』の第110巻「福島の真実①」も半分くらい読みましたがほぼルポルタージュになっています。

コロナウイルスの広がりため、原発事故避難者の会・愛知が3月1日におこなう予定の企画が中止になってしまいました。

ウイルスによって人類が滅んでしまいそうな勢いですので、本日もこの辺で。 

 

2020年2月23日(日)あと1週間で完了

本日は演奏会に出掛けました。交通費は230円×2で460円です。食事は、朝200㏄の水+だんご3個で100円、昼は海老ピラフのみ600円、夕食は刺身盛り合わせと鰆の塩焼き・豚汁・ご飯で760円、食費の小計は1,460円。演奏会の参加費は1,500円。演奏の帰りに鶴舞の大学道に立ち寄ってしまったため、古書2,000円。支出の小計は5,420円で累計は78,731円となりました。

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ドストエフスキーの『賭博者』に続いて読み始めたものはフランツ・カフカの『失踪者』で昔は『アメリカ』という題で訳されていました。カフカの未定稿は有名な『審判』も『訴訟』と表題が改められています。『失踪者』は現在、まだ「Ⅰ 火夫」の18ページです。

そんなふうに昔読んだ海外文学の古典のようなものを読み返すのは、すっかり中身を忘却してしまっていて、読んだとも読んでないともまるで言えないようなおぼつかない記憶の中からあらためて今日の意識のもとでどのような感覚が生じるか、それは昔読んだときのものとどんな風に違いがあるかを振り返ってみる試みでもあります。

『賭博者』は、戦後禁止されてきた賭博行為を日本政府が特定地域で始めようとして法律をつくって、その推進過程のもとで中国の習近平の息のかかった企業から自民党議員が贈収賄疑惑を引き起こしており、それが安倍内閣の命取りともなりかねないと噂されている状況にある中で、あらためて賭博行為の犯罪性やそれが金銭感覚の麻痺や依存性など、ひとを狂わせる要因が極めて濃いという事実をうあ木彫りにするうえで多くの人に読まれるなら、ドストエフスキーが単純に悪と醜さをむすびつけてとらえ表現しているなどといった一面的な理解にとどまることなく、まさに悪の中に善を見いだすなど、現実の複雑さをリアルにとらえつかみだしていることをよく知ることができます。

現実の中でけっして解かれない信仰と革命といった事柄についての理解もそうであれば、人がパンのみに生きるにあらずと言えども、パンなしに人は生きることも能わずということも、単純で一面的な理解ではないからこそ、その複雑さの内部に高度なパラドックスが生き生きと活きている人間と、人間の認識・意識についての、また欲望についての深くかつ激しい希求のあらわれが読みとれるから、ドストエフスキーの文学は素晴らしいのだと思います。

つまり、文学は、いかにも結論の出ない、出にくい、あるいは出さなくてもいいこととか、人間が知らなくてもいいこと、あるいは知ってはならないこととか、そうしたことも表現するから、素晴らしいとも言えます。

今日の演奏でウルフルズの「ヒーロー」がうたわれましたが、この歌は好きです。

 

 

2022年2月22日(土)死にぞこないの3周年

今日は名古屋外国語大学で開催されたドストエフスキー国際ワークショップ&シンポジウム「ドストエフスキーの世界性」に参加してきました。交通費は270円+230円×2=730円。朝は水200㏄のみでゼロ、昼はナポリタンスパとトマト・キューリのサラダで280円、夕食は上ひつまぶし3,260円、食費小計で3,540円。支出小計が4,270円で累計は73,311円です。

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ドストエフスキーは26日で『賭博者』を執筆しました。

本日は5時間半ほど大学の硬い椅子に座って着かれてしまいましたので、これにて。

2020年2月21日(金)『賭博者』を読了!

今日は自分の裁判があったので裁判所へ行き、午後5時から大曽根三菱電機名古屋工場前にて電機情報ユニオンの宣伝行動のお手伝いに参加し、そのあと6時半から愛労連でおこなわれた愛知争議団連絡会の役員会に出席させていただきました。交通費は、230円×2+270円×2で1,460円。朝は水200㏄とバナナ・イチゴ・ヨーグルトで250円、昼はKKR三の丸にてランチ1,100円、夕食はざるそば400円の小計1,750円で、支出小計は3,210円で累計は69,041円でした。

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ドストエフスキーの『賭博者』を21日間もかかって読み終えました。高校生の頃であれば、これくらいの長さの小説は2日もあれば読んでしまったかなぁと思います。ともあれお祖母さんはポリーナにだけ遺産を残して亡くなり、ポリーナはずっと病気ながら(おそらくメンタルなのでしょう)その遺産でスイス旅行をしており、将軍は卒中で亡くなってしまいました。ポリーナの幼い妹と弟はロンドンで勉強しているそうです。主人公はルレッテンベルグで監獄に入れられ、誰かが身請け人となってのち下男として働いていました。そしてミスター・アストレイからポリーナが愛していたのは君だといったことを告げられ、明日こそまたバクチで大もうけをしてスイスに行く夢を見るのです。この男の身はすでに滅んでいます。

ドストエフスキーは『賭博者』においてなにを描いたか、前にも書いたことがありますが、「人間とは欲に手足のついたもの」という西鶴の言葉ほど適確な表現はない、ということです。その、勝ったり、負けたり、ということの強熱、気も狂わんばかりのエネルギー、金銭欲と愛欲の混淆たる人間存在のありさま、そしてその人間存在をとらえる哲学。これがドストエフスキーです。

コロナウイルスのせいでいろいろなイベントが中止になったりしていますが、明日の講演会が中止にならないか、ちょっと心配です。