2月23日(土)最賃生活体験運動14日め-

交通費は昨日とまったく一緒で、事務所への行きが 270円、リハビリへの同 230円、帰りが 200円、小計 700円です。

朝食はピュアな水200㏄ときな粉・ヨーグルト・蜂蜜のMIXで 50円、お昼がブリ照り焼きとミニサラダ、赤だし、ご飯で 650円、夕食はうなぎ丼、菜の花の卵炒め、昆布と半平の煮付け、トーフとネギの味噌汁で1,300円、食費の小計は2,000円で、支出合計は2,700円です。

 

黒川博行の娯楽小説は東野圭吾が『疫病神』『国境』をおもしろいとすすめていたので読んでみました。本当に面白かったので『暗礁』『螻蛄』と続けて楽しませてもらいました。阿川弘之のものは全集を持っていますが、未収録の新聞小説の娯楽読み物がいくつか文庫で出ているため、今回『カレーライスの唄』を読み始めました。倒産寸前で社長が行方不明、編集長は入院中で賃金遅配のおきている弱小出版社に働くロクさんと千鶴子さん、行商に出た会社の食堂でカレーライスを食べる、そのあと編集室に帰ったところまでしかまだ読んでいませんが、毎晩寝る前に少しずつ読んでいます。

どんな本でも、何らかの内容で精神世界への働きかけがあり、実際の人生との二重性が意識の流れとして生まれます。娯楽小説でも登場人物の感情や状況について、脳が意識の中に取り込んでゆきますから、実人生において自然に生じている意識とその取り入れられた間接的経験とも言うべき意識が重層化します。その積み重なりは、人の人生を豊かにしてくれる栄養素となり、知的倫理的で文化的な要素を形成していきます。

たぶん労働者階級の政治的意識の発展というものも、いわゆる階級意識の形成としての労働者階級総体の自覚的能動的な主体形成も、その一つ一つの要求闘争や運動の積み上げを通じながらつくりあげられていくものかもしれません。

だから、こうした最賃生活体験運動のひとり一人のとりくみもそのような大きな流れの中の一環として存在し、育まれていっていると思います。そうだといいですね。