2月21日(木)最賃生活体験運動12日め-

交通費は、リハビリ行きの地下鉄代 200円、そのあと名古屋カトリック学園の弁護団会議で名古屋法律事務所へ行き 230円、中センター拡大幹事会&水道民営化法学習会へ参加し 230円、帰りの地下鉄代が 230円、小計 890円です。

朝食は水ようかん2切れ、生チョコ1個、ピュアな水200㏄、バナナ2分の1本で 100円、昼食は豚生姜焼き定食 780円、夕食はあんトーストと紅茶セット 607円、食費小計1,487円でした。そのほかに花粉症対策用の7枚組のマスク 398円を購入し、本日の支出合計は2,775円でした。

 

娯楽読み物として昨日書いたもののほかに遠藤周作の『金と銀』や佐野洋子のいくつかのエッセー集なども読んでいました。読んでいて楽しい気持ちになれる文章が書けるということは素敵な才能です。楽しいというのとは違って、いろいろと考えさせる文章というものも味があったりロジックがとても鋭かったり、そういうのも素晴らしい頭脳と感心します。昔、朝起きたときに『星新一ショートショート100』という本で、毎朝1篇ずつ起き上がる前に読んで、少なくとも午前中は極めて爽快な気分でいたこともありました。(何年も2月になるとブログを書いているので、このことはひょっとして昔書いたことがあったかもしれないとふと思いました)

しかし最近は本の価値というものが読書人口が激減したこともあってとてつもなく下がってしまいました。米川正夫訳のドストエフスキー全集全巻21冊がヤフオクで5000円で落札された例も見ましたし、ルソー全集の端本が1冊400円で出ているのもみつけました、買いませんでしたけど(『告白』や『新エロイーズ』の上巻だけでしたから)。アマゾンの古書で見ると『告白』の前半を収めた第1巻が6万円の値段がついているのには驚きです(あとでルソー全集のページをよく見たら、1500円で同じ第1巻が載っているのにも驚きました。関西人は、どっちやねん、とツッコミを入れるでしょうね。)。6万円のほうは、誰も買う人はいないんじゃないかな。

そんなふうに本のことを考えていると、肝心なのは内容のはずなのに、価格というのは価値と大きくかけ離れていることもあるとつくづく思います。そういう言えば、ドストエフスキーもルソーの『告白』を引用していますから、読んだのでしょうね。自分も高校2年か3年の時に角川のグリーン版世界文学全集で読んだけれどまったく何も覚えていません。そうなると、本を読んだとしても、年をとって忘れてしまっているのならば、何も読んでいないのと同じじゃないかとも思えます。