2022年2月22日(土)死にぞこないの3周年

今日は名古屋外国語大学で開催されたドストエフスキー国際ワークショップ&シンポジウム「ドストエフスキーの世界性」に参加してきました。交通費は270円+230円×2=730円。朝は水200㏄のみでゼロ、昼はナポリタンスパとトマト・キューリのサラダで280円、夕食は上ひつまぶし3,260円、食費小計で3,540円。支出小計が4,270円で累計は73,311円です。

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ドストエフスキーは26日で『賭博者』を執筆しました。

本日は5時間半ほど大学の硬い椅子に座って着かれてしまいましたので、これにて。

2020年2月21日(金)『賭博者』を読了!

今日は自分の裁判があったので裁判所へ行き、午後5時から大曽根三菱電機名古屋工場前にて電機情報ユニオンの宣伝行動のお手伝いに参加し、そのあと6時半から愛労連でおこなわれた愛知争議団連絡会の役員会に出席させていただきました。交通費は、230円×2+270円×2で1,460円。朝は水200㏄とバナナ・イチゴ・ヨーグルトで250円、昼はKKR三の丸にてランチ1,100円、夕食はざるそば400円の小計1,750円で、支出小計は3,210円で累計は69,041円でした。

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ドストエフスキーの『賭博者』を21日間もかかって読み終えました。高校生の頃であれば、これくらいの長さの小説は2日もあれば読んでしまったかなぁと思います。ともあれお祖母さんはポリーナにだけ遺産を残して亡くなり、ポリーナはずっと病気ながら(おそらくメンタルなのでしょう)その遺産でスイス旅行をしており、将軍は卒中で亡くなってしまいました。ポリーナの幼い妹と弟はロンドンで勉強しているそうです。主人公はルレッテンベルグで監獄に入れられ、誰かが身請け人となってのち下男として働いていました。そしてミスター・アストレイからポリーナが愛していたのは君だといったことを告げられ、明日こそまたバクチで大もうけをしてスイスに行く夢を見るのです。この男の身はすでに滅んでいます。

ドストエフスキーは『賭博者』においてなにを描いたか、前にも書いたことがありますが、「人間とは欲に手足のついたもの」という西鶴の言葉ほど適確な表現はない、ということです。その、勝ったり、負けたり、ということの強熱、気も狂わんばかりのエネルギー、金銭欲と愛欲の混淆たる人間存在のありさま、そしてその人間存在をとらえる哲学。これがドストエフスキーです。

コロナウイルスのせいでいろいろなイベントが中止になったりしていますが、明日の講演会が中止にならないか、ちょっと心配です。

2020年2月20日(木)

本日は午前10時からK学園の弁護団会議で名古屋駅へ行き、その後1時からT工業の弁護団会議で車に乗せてもらって丸の内へ行き、夕方は中地域センターの名古屋市政の学習会で新栄に行きました。交通費は、200円+210円+230円の640円。朝は水200㏄といちご&ヨーグルトと吹雪まんじゅうで278円、お昼ご飯はサーモンサラダサンドとアッサム紅茶830円と夕方は豚しゃぶ・野菜煮込みカレーで1,112円。食費小計は2,220円で夕方の集会の古沢公園カンパ485円をあわせ支出小計は3,345円、本日までの20日間の累計は65,831円となりました。

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『賭博者』は1年8カ月もほおっておいたというこの手記に作者=主人公が立ち戻る最終章第17章へ読み進みました。主人公はポリーナと別れ、毒婦で将軍の元婚約者ブランシュ嬢と一緒にパリに行って同棲し始めるという奇妙きてれつな人間関係にいたっています。普通では考えられないような、ある意味で病的と言うべき奇っ怪な人間関係、とくに16章後半での主人公と将軍とブランシュのイタリア映画「ガラスの部屋」のような三角関係は、その前に現れたポリーナとド・グリエとミスター・アストレイと主人公の四角関係につづいて人間の愛憎のありさまと、そこで精神が狂っていく状況を鋭く描いています。しかし、こんなことってあるのだろうか、ああ恐ろしい。だけれども、現実は本当にこんなものなのかも知れません。これが真実であり、真相であり、こうしたことから人生の様々な様相が浮かび上がってくるし、そうしたことを力強くえぐりだし描いて引き込んでいくところにドストエフスキーの小説のすごさがあることはいうまでもありません。なかなかここまでのものというものはみつけることはできないでしょう。あとすこしで最後まで読み終えます。

小島信夫の『美濃』は「ルーツ前書(一)」を読み、(二)に入りました。

 

 

2020年2月19日(水)

本日は北医療生協の組合員検診(無料)を受けたので、朝9時15分から北病院へ行って血圧を2回測ったら2回とも上がちょっと高かったため、心電図もとってもらいました。安静にしていたのでそれ以外は行動も会議もなく交通費はゼロでした。

食事は昼と夕方ともにキハダマグロの刺身・トーフ鍋とご飯で、夕方は茶碗蒸しを付け、合計で1,000円というところです。累計は62,486円です。

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ドストエフスキーの『賭博者』は第13章が転機となっており、ここから一気呵成にストーリーも人物相関図の展開もすすんでいき、ドストエフスキーらしくぐんぐん引き込まれていくという流れとなっており、現在15章です。主人公がポリーナに手紙を送ったり、お祖母さんがポリーナにも一緒にロシアに来ることを断られてから賭博場でほとんど持ってきた全財産をする大負けをして、主人公の部屋にポリーナがおとずれ、そうして主人公が30分余りで一財産ほどの勝ちをあげ(その熱狂と興奮、お祖母さんの大敗北との対照はじつに生き生きとしていますが、そんな奇跡はじっさいには起こるはずはない、と思いつつ)、いま、ポリーナが自分からフランス人のド・グリエの情婦と言ったところあたりです。

『賭博者』は全部で17章ですから、22日の講演までには、何とか全部を再読了できると思います。でも残る2章でどんなことが書いてあったのかさっぱり思い出すことができませんので、結局一度読んでいてもいっしょでした。『カラマーゾフの兄弟』や『未成年』はまだ覚えていますが、それ以外は『罪と罰』『悪霊』『白痴』もばくぜんとしか覚えてはいません。それでも、確かに読んできた、ということだけは確かに記憶しています。それは若い頃の記憶でいずれも高校生の時代でしたが、その頃からいろいろな書物に接してきました。写真のようなちょっと珍しいような本もあります。

『美濃』は寝る前に1~2ページ読んでいます。

あしても日中は読める限り『賭博者』を読みます。

2020年2月18日(火)

本日は午後6時30分から第93回栄総行動第2回実行委員会が東別院にて開催されました。交通費は270円×2で540円です。食事代は朝が水200㏄でゼロ、昼がトリそぼろ卵丼で450円、夕方が野菜卵サンドとココアと紅茶で550円、支出小計は1,540円で累計は61,486円となりました。

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『賭博者』は第12章を読了、お祖母さんは2回にわたって手持ちの全財産をすってんてんに負けてしまい、そのあいまにポリーナを一緒にモスクワに帰らないかと誘い、ポリーナがフランス人との関係の事情で一緒には行けないことを主人公はこのお祖母さんの言葉から知ります。果たしてここへ来たばかりのお祖母さんがいつの間にどうしてそんなことを知っているのか、さっぱり分かりません。第13章の頭では、この手記を1カ月ほおっておいたと書かれています。物語はこれからどう展開するのか、お祖母さんのように一度のめり込むと破滅するまでいきつき、依存症になってにっちもさっちもいかなくなるに違いありません。勝って取り戻すまで、と思っている人が勝てるはずもないものが賭博であり、金銭欲の本質なのかも知れません。ところで金があるからといってどうだというのでしょう。いつも思うのはないよりもあった方が良いとしても、程があるということではないでしょうか。例えば賃金は高いほど良いと言えるのか、安いより高い方がいいとしても、どうなんだろうと考えます。生活の質を贅沢にして、何でも高いものをいくらでも買ってどうしようというのでしょう。

収入の多すぎる人というのは累進課税で国家が巻き上げたとしても、やはり絶対額が高くて、不動産とか金とか株とか、そういうことでカジノ経済に身を乗り出していくのでしょう。そして、いつか失敗して身を滅ぼすとか。

一方の極にカジノ経済や地位によって等で富をなす大金持ちを、そしてその対極に最低賃金以下の賃金しか得られず苦しい暮らしを営んでいるたくさんの人々を繰り返し再生産してきた資本主義の社会で、人間は未だに貧困と格差をそのままにしている経済システムのもとで生きています。

もうそんなことを300年ほど繰り返していたら、あきあきするんじゃないでしょうか。たくさんです!!

高望みはしません、標準生計費ほどの収入でいいんですけどね。

2020年2月17日(月)

今日は第一交通労組賃金不払い裁判の傍聴があったので裁判所へ地下鉄で行き、愛知争議団U氏の車に乗せていただいて労働会館の組合事務所へ行き、午後4時からスポーツトレーディングカンパニーの和解終了後の最終の弁護団会議で南部法律事務所へ歩いて行き、北部青年ユニオンのW氏の団体交渉で日比野へ行きました。交通費は、230円+210円+270円の710円でした。朝は水200㏄のみでゼロ。昼は鰆焼き魚・野菜煮物・味噌汁・ご飯で880円、夕食は刺身定食1,320円小計2,200円で支出小計は2,910円で累計は59,946円です。

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『賭博者』は第11章を読み終えました。大勝したお祖母さんがホテルに帰って、そしてもう一度賭博場へ行って負けが込みつつあるところです。道を来る人を乞食扱いして金を恵んでやっても、将軍には金はやらないとお祖母さんが言ったことで、フランス人のド・グリエとブランシュ嬢と将軍の関係を描写しています。そのように登場人物を欲望から描いているところはとても見事という感じがします。主人公のポリーナに対しての嫉妬心をポリーナがイギリス人のミスター・アストレイの手紙を託したことから描いていることも同じで、心理というよりも感情をゆたかに表現する力が感じられます。

こうした人間把握の深みがドストエフスキーの小説のすばらしさなのでしょう。『罪と罰』でも、『悪霊』や『白痴』、そして『カラマーゾフの兄弟』でも、この『賭博者』とちょっと似た感じの『未成年』でも、登場人物は、なにか極端な行動をおこなったりする場合でも、『賭博者』のお祖母さんと同じようにバクチを打っているわけです。

目をギラギラと血走らせて。

22日の講演まであと5日ですが、なんとか読み終わることができるか、というところです。全集版で58ページですからぎりぎりでしょうか。

『美濃』も寝る前に読んでいますが、まだ最初の1章がおわりません。こちらも楽しんでぼちぼちとすすめます。

ほんじつも、こんなところで。

2020年2月16日(日)

本日も交通費はゼロ。食費は、朝が水200㏄のみでゼロ、昼がとろろそばと蟹寿司で350円、夕食がミートソーススパゲッティ650円で、1,000円。これが本日の小計で、累計は57,036円です。

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『賭博者』は第11章では、足なえのお祖母さんが賭博場に乗り込んで大勝負に勝ったところまで読みました。米川正夫の全集版での解説によると、ポリーナというのはドストエフスキーの実際の恋愛相手であったそうで、病妻を置いて田山花袋のような女弟子みたいなところから関係が始まったものらしいです。よくある不倫ですね。それはそうと、ルレッテンベルクという架空のドイツの都市には、賭博場と温泉があるという設定で、お祖母さんが乗り込んできて将軍がお前にゃ1円の金も渡さないと宣告されぺっちゃんこにされて、そしていきなり賭博に出掛けて大ギャンブルをして、この金満家の75歳の女地主は初めてのバクチでとんでもない大もうけするのです。

小島信夫の『美濃』をすこし読み始めました。年譜づくりを頼んだ、といったところです。小島信夫は1971年(昭和46年)に6冊の全集を出していますから、そのときに年譜は作っているだろうけれど、出身地の岐阜での作家の行動とか、年譜制作者との関係とか、なんだか不思議そうなこだわりに満ちたことが書かれています。『文体』という雑誌に連載し始めた最初は、何かエッセイのつもりで書き始められたものの、小説になってしまったということなのか、もうすこし読んでみないとまだわかりませんが、すごく面白いらしいです。

まっ、楽しみは多い方が良いかも知れません。